神達に拾われた男の4巻を読んだ感想とあらすじです。グッときた読み応えのあるポイントも書いているので文字だけですがネタバレ注意です。
本記事は作品の内容に少し踏み込んだものになっています。
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要素:ファンタジー剣と魔法冒険バトル転生
3巻の振り返り
見事疫病を処理したリョウマ達。
リョウマは作業を通じて周りの人の温かさに触れ、母親や家族の事を思い出すと同時に、誰かに必要とされる事に居心地の良さを覚え始めました。
エリアリアの魔法練習に付き合い、全属性の初級攻撃魔法やディメンションホームを覚えたリョウマは戦い方の幅が一気に増えました。
その後枯れた坑道の実態調査に出発します。
そこには案の定魔物が住み着いていましたがこれを難なく撃破。さらには独自の魔法を使ったりしてみんなから褒められます。
それをみたエリアリアは密かに闘志を燃やし先を急ごうとするのでした。
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「神達に拾われた男」4巻のネタバレストーリー
炭坑調査を終え
割り当てルートの調査を終えたリョウマ達は外に出ます。
そこには酸化鉄の土砂が所々にありました。
「もしかして鉄鉱石が出ないだけなのでは?」と思ったリョウマはつい「もったいない」と呟き、エリアリアはその呟きを聞き逃さないのでした。
追求されるリョウマ
昼食を取りながらエリアリアがさっき聞いた「呟き」について尋ねるとリョウマは挙動不審に…(笑
そして嘘だと見破られて「錬金術を使えば多分鉄はまだ取れる」と白状しました。
この世界では、過去に錬金王が錬金術の手法を独占していたため一般には出回っていません。
そのため錬金術は詐欺の手段として広く使われるようになっていたので、錬金術が使えるリョウマは挙動不審になってしまったのです。
ふてくされるエリアリア
ラインハルトは半信半疑でリョウマに錬金術を見せてくれと言います。
昼食後、探索の前にリョウマは皆の前で純度100%の鉄を抽出しラインハルトは驚きました。しかし逆に純度が高すぎてこのままでは売れないためわざと純度を落として作成。
早速これから取引先を探す事に...。
父と探索ができる事を楽しみにしていたエリアリアはふてくされるのでした(笑
再探索開始
リョウマ、エリアリア、エリーゼ、ラインバッハの4人は午前中より広めの坑道の探索を開始。エリアリアにサーチのやり方を教えながら進んでいきます。
すると、前方の天井にケイブバットの群れを見つけました。
しかし数が多すぎて「エリアリアの練習台にならない。」と判断したラインバッハにリョウマがある提案をします。
リョウマはケイブバットの群れを合成魔法の「サウンドボム」で一網打尽にしたのでした。
戦うスライムとメタルスライム
探索が終わるとラインハルトから取引先の候補が見つかったからインゴットを用意して欲しいと頼まれリョウマはそれを引き受けます。
しばらくして様子を見にきたラインハルト達は驚くべき光景を目にします。それは武器を使って戦うリョウマのスライム達。
驚きつつも本来の目的、偶然見つけて捕獲しておいた「メタルスライム」をリョウマにプレゼントしたのでした。
商談
ラインハルトはリョウマをモーガン商会のセルジュに紹介し、リョウマ特製の糸やレインコート、インゴッドの取引を持ちかけます。
画期的で上質な商品を目の当たりにしたセルジュは、喜んでリョウマと契約しました。
リョウマはいい人達との縁がどんどん増えていっている事を実感するのでした。
鉱山の大規模討伐
後日依頼された鉱山の討伐依頼は大規模なもので数百名単位の冒険者が集いました。
そんな中リョウマはギルマスの配慮で顔見知りのメンバーとパーティーになりました。周りがBランク冒険者ばかりでハイペースな討伐にも関わらず難なくついていくリョウマ。
少なくとCランク相当の実力がありそうなリョウマでした。
一悶着あって
午前の討伐が終わりスライムに餌をあげていると聞こえてきた罵声…。
子供のパーティーが大人のパーティーに言い掛かりをつけられておりそれに割って入るリョウマ。話が通じず襲いかかってくるならず者パーティーを秒殺します。
しかしそのため午後の討伐の集合に遅れてしまうのでした…。
リョウマの決意
ギルドマスターに呼び出されなんらかの処分を覚悟していたリョウマですが、意外にもお咎めなしでした。
しかし、中間管理職であるウォーガンは公爵家にこの件をどの様に報告べきか悩み頭を抱えています。それを見たリョウマは自立する事を決意するのでした。
この世界に来てから、初めは面倒な人間関係を避け森で暮らしていたはずなのに、ジャミール家を始めたくさんの人達の優しさに囲まれながら過ごす様になっていました。
神様も言っていました。「自由に過ごして良い」と。
ですがリョウマは、「甘える事と迷惑をかける事は違う」と自分を鍛え直す事を決めたのです。
優しく送り出してくれる家族
リョウマがそれをジャミール家のみんなに伝えた時、大人はみんな引き留めようとしません。
きっといつか自分たちの元を離れていくと予想はしていたからリョウマの意思を尊重しようと決めていたとのことでした。
ジャミールの面々は「もっと人に頼りながら生きても良いんだよ」と優しい言葉をかけリョウマを送り出してくれます。
しかし、自分達の滞在中は同じ宿に宿泊する事を半ば強制的に決められたのでした(笑
「神達に拾われた男」4巻の感想と考察、見どころ
「神達に拾われた男」4巻の感想考察
4巻も愛情とか人の温かさに溢れるストーリーでしたね。
異世界冒険ファンタジーな要素も増えてきて、エリアリアは魔法学園に入学する予定で、リョウマは1人で鉱山で修行兼管理をする事になって…。ますます目が離せない展開になってきました。
ここまでは地味な活躍が多かったけど5巻からどうなっていくんでしょうね。
個人的にはリョウマがすごく強くなってくれたら嬉しいですが…。
エリアリアの成長も楽しみです。
「神達に拾われた男」4巻の見どころは3つ(魅力)
グッときたポイント1:人の温かさを感じる
これは毎回言えるのですがリョウマの周りの人達みんな人間味があって優しくて「人の温かさ」を感じます。ラインハルトやギルドマスターが良い人なので、そういう人達が集まってくるのかもしれませんね。
リョウマが別れを切り出すシーンも泣けちゃいます。
グッときたポイント2:スライムが可愛い
リョウマが愛でているスライム達、特にメタルスライムが可愛いです。
1巻当時は「この作品のスライムはあんまり可愛くないなぁ」と感じていましたが、今では間違いなくメインキャラと言えます。
アニメ版でも目が離せなくなることでしょう。
グッときたポイント3:やっぱりエリアリア
密かにリョウマに対抗心を燃やしたり、ラインハルトが急遽訓練に同行しなくなってご機嫌斜めになったり年相応のいろんな表情を見せてくれるエリアリアがとても可愛いです。
魔力量も容姿も将来有望な彼女がどの様に成長するのか楽しみですね。